マコト愛児園

　子ども達自身が考えられる時間を持てるよう心掛けています。子ども達がある行動をし、その行動に問題があった場合にはまず注意をし、「どうしたら良かったと思う？」と考えられる時間を落ち着いた環境で持てるようにします。
　子ども達は本来自分で考える力を備えており、ただ、まだ知識・経験が足りない状態であるので、自分で考えられる時間、場所を与えてあげる必要があります。時間はかかりますが、日頃からのそのような関わり方の積み重ねが子ども達の自分で考える力＝主体性を養っていくのだと思います。

　園庭に植えてある木に実がなりました。子どもたちはそれを摘んで遊びたい。でも手が届かない。最初はジャンプして飛びつこうとしていましたがそれでも届かない。ある子が踏み台にできる大きなブロックを持ってきましたが、それに乗ってもまだ届かない。今度はその上に椅子を乗せてみます。そうすると手が届く高さになりますが、グラグラ揺れて不安定です。子どもたちはより多くの子に声をかけ、ブロックを押さえる子、その上の椅子を支える子、椅子に乗って実をとる子と役割分担を自分たちで決め、最終的には実をたくさん摘むことができました。保育士はそばで見ていましたが、危険な行動をした場合を除き、声はかけませんでした。こうしたことの積み重ねが主体性を育てていくのだと思います。